世間は狭い

世間は狭い

外資系に入社して驚いたことがあります。それは外資系だから知り合いに会うなんて全く予想していませんでしたが、不思議なことに、何人もの知り合いに遭遇しました。

 

なんと兄が僕が就職した会社へ出入りしていました。

「今度この会社へ就職したよ」

 

「えっ、その会社の研究室には何度も行ったことがあるよ」

 

今度は僕が驚く版です。

 

「まさか!!本当?」

 

兄はある会社である製品の担当を長く担当していました。
その製品に欠陥が見つかり、その欠陥をなくすために研究室へ行きいろいろ相談していたのです。

 

全く世間は狭い。

叔父の友人が販売会社の社長だった。

またもやびっくりしたことがあります。
それは叔父の高校時代の友人が販売会社の社長だったこと。

 

以前、叔父と話したとき、友人の一人が出世して北海道にいる、ということとを聞いていました。
そして、その北海道の販売会社を訪問したとき、その名字にぴんときました。
その名字は僕の故郷独特の名字だったからです。

 

”もしかして、あの人が僕のおじさんの友人かもしれない”

 

こそりその社長の経歴を調べて確信が持てました。

 

”やっぱりそうだったのか”

 

いや、実の世間は狭い。

 

その後もう一回びっくりしたことがあります。

 

それはその社長が親会社の社長と仲違いをして販売会社を辞めた後、なんと僕が働いている会社の副社長にスカウトされたのです。

 

日本の会社ならこのような状況で辞めたhとをスカウトなど絶対西兄と思います。

 

そこはやっぱりが外資系。

 

親会社に遠慮することなく、スカウトしたのです。

 

その副社長が赴任して数ヶ月たった頃、おそるおそる会いに行きました。

 

秘書に案内されて部屋へ入ると、
副社長は広い部屋に静かに座っています。

 

「どうしました?」

 

「あのう、実は僕は○○のおいです」

 

「えっ、○○君の?」

 

いくらおじさんの友人とはいえ、若い平社員の僕と50代の副社長とは話が持ちません。

 

そそくさと副社長の部屋を後にしました。

高校時代のクラスメイトが機長

外資系へ就職して15年以上がたった頃、僕は札幌支店にいました。
そのために2ヶ月に1回、多いときは毎月のように東京の本社へ出張していました。

 

ある日、いつものように千歳から東京羽田便の全日空の飛行機の乗り込んだときです。

 

「本日の機長は○○です」

 

”あれ!もしかしてこの機長は高校時代に隣の席に座っていた○○じゃないのかのなあ?”

 

風の便りで彼がANAのパイロットになっていたのは知っていました。

 

客室乗務員がそばを通ったちき聞きました。

 

「機長は××の出身?」

 

「そうです」

 

疑問が確信に変わりました。

 

名刺に自己紹介を書き、もしかして機長は××高校で一緒だった○○君ではありませんか?
貴君がANAのパイロットになったことは知っていました”、
などと書いて客室乗務員に渡しました。

 

しばらくして彼から返事のメモが来ました。

 

やっぱりクラスメイトの○○だったのです。

 

懐かしさでいっぱいになりましたが、考えてみると高校時代はあまり話したことがありませんでした。

 

なぜなら、彼とは中学が違っていたし、また、彼も僕もあまり人とべらべらとおしゃべりするタイプではなかったのです。

 

羽田へ到着後、ちょっと顔を見ようかと思いましたが、
パイロットは到着後すぐに客室へ顔を出す暇などないと判断し、
そのまま会わずに飛行場を後にしました。

その他にも大学の後輩が客室乗務員だったり羽田の地上職員だったり、、

大学の後輩の女の子が客室乗務員になっていましたが、その子とも偶然同じ飛行機に乗り合わせたことがります。

 

また、全日空の地上職員にも後輩の女の子がいましたが、その子とは頻繁に会いました。

 

あるいは羽田で何十年もあったことがない大学のクラスメイトに出会ったり、
前の職場で一緒だった人が日本航空のカウンターにいたのにはびっくりです。

 

このように社会に出て世間は本当に狭いと痛感することがたびたびです。

 

すると、よく年寄りが話していた前世で一緒だった人々とは、
この世でも頻繁に出会うと言っていたことを思い出します。

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